冷却性能20%向上・保持力40%アップ・最長15時間駆動。ソニーのウェアラブルサーモデバイス最新フラッグシップ「REON POCKET PRO Plus」を、スペック・前モデルとの違いなど徹底的に解説します。
目次
REON POCKET PRO Plusとは?ソニー”着るエアコン”の最新フラッグシップ

REON POCKET PRO Plus(レオンポケット プロ プラス/型番:RNPK-P1P)は、ソニーサーモテクノロジーが2026年4月21日に発売したウェアラブルサーモデバイスの最新フラッグシップモデルです。
ソニー(SONY) REON POCKET PRO Plus
REON POCKETシリーズは、首元に直接装着して本体接触部の体表面を冷やしたり温めたりできるウェアラブルデバイスで、2020年の初代モデル発売以来「着るエアコン」の愛称で広く知られるようになりました。服の下に装着しても目立たないデザインが特徴で、ビジネスシーンでも見た目を気にせず使用できます。
今回のPRO Plusは、2025年に登場した「REON POCKET PRO」の進化版として、冷却性能の大幅向上、ネックバンドの保持力改善、排熱効率のアップという3つの柱でアップグレードされた、まさにシリーズの集大成といえるモデルです。
REON POCKET PRO Plusの主要スペック
| 項目 | REON POCKET PRO Plus |
|---|---|
| 型番 | RNPK-P1P(標準キット)/ RNPK-P1PT(センシングキット) |
| 発売日 | 2026年4月21日 |
| 市場推定価格 | 標準キット:27,500円(税込)/ センシングキット:29,700円(税込) |
| 本体サイズ(本体のみ) | 約58mm × 36mm × 134mm |
| 本体重量 | 約194g(本体のみ) |
| 総重量(ネックバンド+エアフローパーツ装着時) | 約259g(ショート)/ 約270g(アジャスタブル) |
| 冷却/温熱面素材 | ステンレススティール SUS316L |
| 冷却モジュール | DUALサーモモジュール(独立2基のペルチェ素子) |
| 放熱機構 | ベイパーチャンバー+大風量静音ファン+精密放熱フィン |
| 対応モード | SMART COOL / SMART COOL⇔WARM / SMART WARM / マニュアル / AUTO START/STOP / USB給電動作 |
| マニュアルモード温度レベル | COOLレベル1〜5 / WARMレベル1〜4 |
| バッテリー駆動時間(COOL) | Lv1:約34時間 / Lv2:約27時間 / Lv3:約18時間 / Lv4:約10時間 / Lv5:約5.5時間 |
| バッテリー駆動時間(WARM) | Lv1:約10時間 / Lv2:約8時間 / Lv3:約6.5時間 / Lv4:約5.5時間 |
| SMART COOLモード最長駆動 | 約15時間 |
| 充電時間 | 約200分(満充電)/ 約120分(80%まで) |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 通信方式 | Bluetooth 5.0 Low Energy |
| 対応OS | iOS 16以上 / Android 9以上 |
| 防滴・防塵 | シーリング加工(防滴・防塵構造)※完全防水ではない |
| 使用温度範囲 | 5℃〜40℃ |
| カラー | ライトグレー |
REON POCKET PRO Plusの4つの進化ポイント
進化①:冷却性能が最大約20%向上、冷却面温度は最大2℃低下
PRO Plusの最大の進化は、冷却性能の大幅な向上です。新たに導入された冷却アルゴリズムにより、冷却面温度のターゲットが従来の約23℃から約20℃へと引き下げられました。従来モデルのPROと比較して冷却性能は最大約20%向上し、冷却面温度は最大2℃低くなっています。
この進化を支えているのが、PRO譲りの「DUALサーモモジュール」です。2基の独立したペルチェ素子が強弱をつけながら交互に駆動することで、持続的な冷却を実現しています。さらに薄型高効率な「ベイパーチャンバー」、大風量かつ静音性に優れた「放熱ファン」、精密加工された「放熱フィン」による内部冷却システムが連携し、冷却パフォーマンスを最大限に引き出します。
家電Watchの実機レビューでは、ソニーサーモテクノロジーのラボで室温35℃の環境下でテストした結果、冷却面温度が瞬間的に18〜19℃台まで下がり、20℃近辺で安定した冷感が持続したことが報告されています。数値以上に体感的なインパクトは大きく、「首もとの接触面から身体中が涼しく整う手応えがある」との評価です。
進化②:保持力約40%向上の「アダプティブ・ホールドデザイン」
前モデルのPROでは、本体が従来シリーズより重くなったことでネックバンドの保持力が負けてしまい、特に汗をかく環境では本体が下にずり下がってくるという問題がありました。PRO Plusではこの課題を「アダプティブ・ホールドデザイン」と名付けた新しいネックバンド構造で解決しています。
具体的には、バンド内部のメカニカルフレキシブルチューブの径を拡大することで、柔軟性はそのままに保持力を約40%向上。さらにヒンジカバーにスリット(切れ込み)を設けたことでストッパー効果が生まれ、バンドが跳ね上がって冷却面が首元から浮いてしまう「肩浮き」問題も解消されました。
バンド先端のサポーターも厚みや穴の配置が見直され、バネ感が向上。鎖骨あたりに触れるとしなやかに曲がり、長時間の装着でも圧迫感を軽減してくれます。
進化③:長さと角度を調節できる「アジャスタブル・エアフローパーツ」
REON POCKETはペルチェ素子で発生した熱を本体上部のダクトから排出する仕組みですが、PRO Plusでは排熱効率もアップしています。
従来のPROではロングとショートの2種類のエアフローパーツが付属していましたが、PRO Plusではロングサイズが「長さ」と「角度」を自在に調節できるアジャスタブル仕様に進化しました。着用する衣服の襟の高さや首元に合わせて排気口の位置を最適化でき、ビジネスシャツにジャケットを羽織った状態でも効率的に排熱ができます。
ショートサイズのエアフローパーツも引き続き付属するため、カジュアルシーンではショート、ビジネスシーンではアジャスタブルと使い分けることが可能です。
進化④:小型化&カラビナ式の新センサー「REON POCKET TAG 2」
センシングキット(RNPK-P1PT)に同梱される外付けウェアラブルセンサーも「REON POCKET TAG 2」にアップデートされました。従来のTAGから約18%小型化され、固定方法が背面クリップ式からカラビナ方式に変更されたことで、バッグなどへの着脱が格段に簡単になっています。
安全面では、電池のフタにロック機構が新設され、小さな子供が誤ってボタン電池を取り出してしまうリスクを低減。REON POCKET本体と連携して周囲の温度やユーザーの行動を検知し、冷却レベルの自動調整に活用されます。
REON POCKET PRO PlusとPROの違いを比較
PRO PlusとPROで迷っている方のために、主な違いをまとめます。
| 比較項目 | PRO Plus(2026年モデル) | PRO(2025年モデル) |
|---|---|---|
| 冷却面ターゲット温度 | 約20℃(強冷設定時) | 約23℃(強冷設定時) |
| 冷却性能 | 最大約20%向上 | ー(基準モデル) |
| ネックバンド保持力 | 約40%向上 | ー(基準モデル) |
| エアフローパーツ | ショート+アジャスタブル(長さ・角度調節可能) | ショート+ロング(固定) |
| 外付けセンサー | TAG 2(カラビナ式・約18%小型化) | TAG(クリップ式)※センシングキットの場合 |
| 本体ハードウェア | PROと同一(RNP-P1) | RNP-P1 |
| ソフトウェア | Ver. 2.2.0以降(新アルゴリズム搭載) | Ver. 2.1.1以前 → アップデートでPlus相当に |
| 価格(標準キット) | 27,500円(税込) | ー(販売終了見込み) |
ここで注目すべきは、本体ハードウェア自体はPROと同一という点です。つまり、すでにPROをお持ちの方は専用アプリを最新版(Ver. 2.2.0以降)にアップデートし、別売りの「専用ネックバンドPRO Plus」(約3,300円前後)を購入するだけで、PRO Plus相当の性能にアップグレードできます。これは既存ユーザーにとって非常にうれしい配慮です。
REON POCKET PRO Plusはどんな人におすすめ?
ソニー(SONY) REON POCKET PRO Plus
おすすめな人
REON POCKET PRO Plusは、真夏の通勤・営業・外回りなどで暑さに悩むビジネスパーソンに最もフィットする製品です。SMART COOLモードなら最長15時間駆動するため、朝の出勤から夕方の帰宅まで1日中冷却が持続します。静音設計のため会議室のような静かな環境でも周囲を気にせず使え、服の下に装着すれば外見上はほぼ分かりません。
ゴルフやウォーキングなどの軽い運動時に使いたい方にもおすすめです。アダプティブ・ホールドデザインにより身体を動かしても冷却面が首元からずれにくくなっています。
冷温両対応なので、夏だけでなく冬の暖房としても活用でき、寒暖差の激しい季節の変わり目にはSMART COOL⇔WARMモードで自動的に冷却と温熱を切り替えてくれます。1年を通して使えるため、コストパフォーマンスの面でも優れています。
注意が必要なケース
一方で、REON POCKETは医療機器ではなく、熱中症対策として使用するものではありません。気温35℃以上の炎天下での長時間使用や、ランニングなど激しい発汗を伴う運動時の使用はメーカーが推奨していません。あくまで日常の外出・通勤・軽めの運動(ウォーキング、ゴルフなど)での使用を想定した製品です。
また、防水仕様ではないため、雨や雪など本体に水分がかかる状況での使用は避ける必要があります。防滴・防塵構造は備えていますが、汗や水滴の浸入を完全に防ぐものではないという点も理解しておきましょう。
標準キットとセンシングキット、どちらを選ぶべき?
PRO Plusには2つのラインナップが用意されています。
| モデル | 型番 | 価格(税込) | 同梱品の違い |
|---|---|---|---|
| 標準キット | RNPK-P1P | 27,500円 | 本体+ネックバンドPRO Plus+エアフローパーツ(ショート・アジャスタブル)+USB-Cケーブル |
| センシングキット | RNPK-P1PT | 29,700円 | 上記+REON POCKET TAG 2+ボタン電池 |
両者の違いは、外付けセンサー「REON POCKET TAG 2」が付属するかどうかだけです。TAG 2があると、周囲の気温や自分の活動量をより正確にセンシングし、SMART COOLモードの温度調整がより精密になります。また、SMART COOL⇔WARMモード(冷却と温熱の自動切り替え)を利用するにはTAGとの連携が必須です。
差額はわずか2,200円なので、REON POCKETの性能をフルに引き出したい方や、季節の変わり目にも活用したい方はセンシングキットを選ぶのがおすすめです。「まずは冷却だけ使えれば十分」という方は標準キットでも問題ありません。
存のREON POCKET PROユーザーはどうすればいい?
既にPROを愛用しているユーザーは、本体を買い替える必要はありません。以下の2つの手順でPRO Plus相当にアップグレードできます。
まず、専用アプリ「REON POCKET」を最新バージョン(Ver. 2.2.0以降)にアップデートします。これだけで冷却面ターゲット温度20℃の新アルゴリズムが利用可能になり、冷却性能が約20%向上します。
次に、別売りの「専用ネックバンドPRO Plus」(約3,300円前後)を購入すれば、保持力40%向上のアダプティブ・ホールドデザインとアジャスタブル・エアフローパーツも手に入ります。
つまり約3,300円の追加投資だけで、PRO Plusのほぼ全ての性能向上を享受できるということです。高価なフラッグシップモデルを長く使い続けられるこの仕組みは、ソニーサーモテクノロジーの大きな良心といえるでしょう。
REON POCKET PRO Plusの口コミ・評判まとめ
発売直後の各メディアのレビューや口コミでは、以下のような評価が見られます。
冷却性能について、家電Watchのレビューでは「数値以上に体感的なインパクトが大きい」「首もとの接触面から身体中が涼しく整う手応えがある」と高評価。ITmediaのレビューでもPROの弱点であった「ネックバンドの保持力不足」を「ことごとく解消した」と評されています。
装着感に関しては、ネックバンドのストッパー機能により「バンドが跳ね上がって冷却面が浮く」問題が解消され、バンドのチューブ径拡大により肩に乗せたときの安定感が向上したことが多くのレビュアーに好意的に受け止められています。
一方で、「炎天下での激しい運動や長時間の外仕事」には不向きであるという指摘や、約27,500円〜という価格帯に対して「安くはない」という声も見られます。ただし、1年中使える冷温両対応であることや、通勤・オフィス・軽い運動と幅広いシーンで活用できることを考えると、日常的な暑さ対策への投資としては十分に見合うという意見が大勢を占めています。
よくある質問(FAQ)
Q. REON POCKET PRO Plusは防水ですか?
防水仕様ではありませんが、内部部品・操作ボタン・USB端子部にシーリング加工を施した防滴・防塵構造を備えています。汗程度であれば問題ありませんが、雨や水没には対応していません。
Q. 充電しながら使えますか?
はい、USB給電動作に対応しているため、モバイルバッテリーなどから給電しながら使用可能です。万が一ケーブルに異常発熱が発生した場合は自動で電流を遮断する保護機能も搭載されています。
Q. 熱中症対策として使えますか?
REON POCKETは医療機器ではなく、熱中症対策として使用するものではありません。気温35℃以上の炎天下や激しい運動時の使用は推奨されていません。環境省の熱中症予防指針に従った対策を併せて行ってください。
Q. 前モデルのPROからPRO Plusに買い替える必要はありますか?
本体は同じRNP-P1なので、買い替えは不要です。アプリをVer. 2.2.0以降にアップデートし、別売りの専用ネックバンドPRO Plus(約3,300円)を購入するだけでPRO Plus相当にアップグレードできます。
Q. 冬にも使えますか?
はい、WARMモード(レベル1〜4)に対応しており、冬場の暖房としても使用可能です。SMART COOL⇔WARMモード(要TAG連携)を使えば、寒暖差のある季節でも自動で冷却と温熱を切り替えてくれます。
Q. 音はうるさくないですか?
三相モーター流体軸受構造の大型放熱ファンを搭載し、高い静音性を実現しています。静かな会議室でも使用可能なレベルです。
まとめ:REON POCKET PRO Plusはシリーズ最高傑作
REON POCKET PRO Plusは、前モデルのPROが抱えていた弱点を的確に改善しつつ、冷却性能という根幹部分もしっかり底上げした、シリーズの完成度を一段引き上げるモデルです。
冷却面ターゲット温度20℃の新アルゴリズム、保持力40%向上のアダプティブ・ホールドデザイン、長さ・角度を調節できるアジャスタブル・エアフローパーツ、小型化&カラビナ式のTAG 2。これらの進化が組み合わさることで、「一日中、ストレスなく涼しくいられる」という体験が、より多くの環境・シーンで実現できるようになりました。
2026年の夏も記録的な暑さが予想される中、通勤や外回りの暑さ対策を本気で考えている方にとって、REON POCKET PRO Plusは現時点で最も有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。
